家族だからみえてこないこと。今まで出来ていたのを知っているからこそ、
出来なくなったことに気がつかなかったことがありました。
母の介護を他者に託すことによって家族が気がつかなかった支援の必要性が見えてきました。
出来ないことに家族が気がついていなかったこと
1、空調のオンオフ
今年も酷暑でした。母は家じゅうの窓をあけ、扇風機をかけますが、エアコンはまず付けません。
私はエアコンに無意識に切り替えていましたが、母一人の時に母は熱中症になりかけていました。
エアコンの操作はできるので大丈夫と思っていましたが、暑さの感覚が鈍くなっていたのです。
訪問看護で救われた!高齢の母が気づかぬ熱中症とエアコン活用の大切さ
2、実はお風呂できちんと体を洗えていなかった。
母はお風呂の給湯器の操作ができて湯舟にお湯を貯めたり、沸かすことも出来ます。
シャワーも使えて一人で今のところは入浴できているもの、と思っていました。
本人も、聞かれれば「ひとりで入れるよ」と言っていました。ジャブジャブとお湯をかける音もしていたので覗いたことはありませんでした。
ところがちゃんと洗えておらず、ザブンと湯舟に「入っているだけ」だったようです。
考えてみれば自立した高齢者でも意外と足先まできちんと洗える人はなかなかいませんね。
これは停電時に叔父に母を預かってもらったときに奥さんから、使い慣れない家の風呂場だから転ぶとあぶないわ、と思ってみてたら、頭は濡らすだけだった。だから全身洗ってあげたよ、と言われ、初めて母の介助の必要性に気づいたのでした。
3、一人の時に食事を用意すること、服薬すること。
私がうっかり昼寝をしてしまい午後2時に、やばっ!と起きた時、母も寝ていて食事をしていませんでした。私が配膳して初めて食事を認識していたのでしょう。
先入観をなくし客観的に母を見ること
他人を通して改めて母を知ることが増えたと思いました。自分の親だと先入観が入り
正しい判断をしていないことに驚いたのと関わって下さっている看護、医療の方たちが
細やかにケアをしてくださっている事、母を理解しようとしてくれている事に敬意を表し
そして本当に感謝します。
要支援1から介護度が付くと思い8月に区分変更を申請したのに結果は予想外の要支援2でした。これはおそらく私自身から見た母の様子ですので、認知症状が伝えきれなかったのでは、と今は思います。また区分変更の申請をしなくては必要なサービスが受けられないのでケアマネさんや介護の関係各所に協力をお願いしつつ要介護の判定をしっかり取りたいです。
まとめ
自分の親の介護は難しい。
「デイは楽しいか」の問いに私への答えは「仕方なく行ってるよ。嫌ってわけじゃない」と。
他人への答えは違います。「知らない人と話すのは楽しい」と。
どちらも本音だと思うのです。そんな母をデイのスタッフさんは、にこにこ笑顔の感じなのに、頑固で一本太い芯が通っていますね、といっておられ、ちゃんと見抜いているなあと思いました。最初のころ行きたくない、と言ってたのに最近は行く曜日も分からなくなり私に抵抗することもなくなりましたが、でも母は自分と向き合っているんだと思いました。
ありがとう。
今日はここまで。


